大相撲の第75代横綱に昇進した大の里(24=二所ノ関)が29日、茨城・阿見町の二所ノ関部屋で、新しい綱をつくる「綱打ち」に参加し、雲竜型の横綱土俵入りの指導を受けた。

師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)も雲竜型で愛弟子も踏襲した。綱を締めて土俵で所作を確認する大の里にワイシャツ姿の親方が寄り添った。192センチ、191キロの恵まれた体格を生かすように「指先を伸ばして」と助言を送られた。

前日28日の横綱伝達式後に稽古場で練習を繰り返した。師匠や歴代横綱の雲竜型の土俵入りの動画も見て、イメージをふくらませた。「体が大きいので、大きく見せるということを意識して。せり上がりも大きく、練習したつもりです」と振り返った。

二所ノ関親方も自身の横綱昇進時の8年前と姿を重ね合わせた。「指先まで神経を研ぎ澄ませて、手足が長いので伸ばすと横の露払いに当たっちゃうくらいリーチがあるので、大きくきれいに指先まで伸ばした方がいいと伝えましたし、そういうのは自分も意識していた」と美しいシルエットを求めた。

芝田山親方(元横綱大乃国)も最後に大の里を呼んで助言を送った。二所ノ関親方の横綱昇進時も指導し、2代にわたり雲竜型を伝承した。「一門から横綱がまた誕生したのは、一門の隆盛につながる」と実感。大の里の土俵入りを聞かれ「まだ初めてだからね。土俵入りがうまくなったら、引退が近いということだから(笑い)。いいんだよ」と言い得て妙だった。